エスケレートバケット原型 | エスケレートESQUELETO

BIRTH

【エスケレートバケットの原型】

エスケレートバケットシートの誕生は今から22年前の1989年に遡る。

当時人気のあったGrAレース(今ならGT500だろうか)で、かのR社シートで戦っていた2人のドライバーがいた。コンビを組む両者の身長差が20㎝もあるため、ドライバー交代時にパッドを入れ替えてもしっくりこない。そこでレース用のバケットシートを作ってくれないかと話が持ち上がった。

開発を始めるにあたっては、次の大きな2つの要望を完全にクリアすることが求められた。
・コンビ2人それぞれにフィットする形状
・強度

まずは、フィットする形状を立体的造形によってクリアを試みた。何度も試行錯誤しながらの作業はかなり大変ではあったが、2人のドライバーの身体差を感じさせずフィット感のあるデザインにすることができた。

が、仕事でレーシングカーを操るプロとはいえ、ドライバーにとっては「乗り心地も大事」。

形状だけのフィット感に更なるエッセンスを加えクリアしようと考え、クッション材もテストし続けた。採用に至ったのは、今でこそ「何だそんなもの」と言われてしまう低反発スポンジのメモリーフォームだ。(現在でも非常に高価で、普通に手に入る低反発の物より圧倒的に高性能)

優れたフィット感+乗り心地で過酷極まる「レーシングカー」の長時間ドライビングによる疲労を軽減することができたのではと考えている。

強度テストの様子強度テストの様子

2つ目の要望である非常に大事なファクター「強度」。

これをご想像頂く具体的なものとしては、、有名な鈴鹿の130Rがある。ここでは頭と右肩に最も強烈な横Gがかかる為、シートの硬さが非常に重要になる。

製品として対応できるものにするため「作っては壊す」テストの繰り返しが続いた。満足のいくシートができるまでには、かなりの数のシートを破壊した。これらの開発作業により、2つの要求「フィットと強度の両立」を実現させることができ、微力ではあるが勝利に貢献できたのではと思っている。

そしてこのレース用バケットシートこそが、エスケレートバケットシートにつながっていく。

このレース用シートは一般には販売されずレース関係にのみ、数年間供給されていた。

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